企業の求める人材を確保するには、一定以上のコストが発生します。人材採用は企業にとって重要なフローですが、その予算には限りがあるでしょう。
今回は、採用コストの内訳や新卒・中途別の一人あたりの採用コスト平均について解説します。 採用コストの削減方法についても触れているので、採用担当者の方は必見です。
採用コストとは
採用コストとは、企業の採用活動において発生する費用の総額です。「外部コスト」と「内部コスト」の2種類に分けられるので、以降で詳しく見ていきましょう。
外部コスト
外部コストは、採用活動を行うにあたって外部サービスなどへ支払ういわば外注費です。
・求人広告への掲載費
・人材紹介サービスの利用費
・会社説明会の会場費
・会社案内パンフレットなどの製作費
・内定者の外部研修費
内部コスト
内部コストは、採用活動を行うにあたって社内で発生する費用です。
・人事や採用担当者の人件費
・応募者や内定者の交通費
・内定通知書などの郵送費
・内定交流会などの交際費
・リファラル採用のインセンティブ
採用コストの算出方法
このように採用コストは、「外部コスト+内部コスト」の総額によって決まりますが、一人あたりの採用コストを算出する方法は下記の通りです。
◎一人あたりの採用コストの算出方法
「採用コスト総額」÷「採用人数」=「採用単価」
また、採用単価のうち、広告求人費にかかる経費が「求人広告単価」となります。
◎一人あたりの求人広告費の算出方法
「求人広告費総額」÷「採用人数」=「求人広告単価」
採用コストの平均相場
では、採用コストの平均相場はどれほどなのでしょうか。新卒、中途のそれぞれの場合で解説していきます。
新卒一人あたりの平均採用コスト
株式会社リクリートが運営する「就職みらい研究所」の調査によると、2019年度の新卒一人あたりの平均採用コストは93万6,000円との結果が。2018年は71万5,000円のため、31%増加しています。
採用に関わる人数の増加が、そのまま新卒採用コストの増加に繋がっているのです。
参照:就職みらい研究所「就職白書2020」
中途一人あたりの平均採用コスト
新卒採用コストと同様、リクルート「就職みらい研究所」の調査によると、2019年度の中途一人あたりの平均採用コストは103万3,000円でした。2018年は83万円のため、こちらも増加傾向にあります。
また、中途の場合は即戦力を求めることから企業にマッチした人材が確保しづらく、新卒よりも一人あたりの平均採用コストが高くなっているのです。
採用コストの削減方法
では、そんな採用コストを少しでも削減するためにはどんな方法があるのでしょうか。ここでは3つの削減方法をご紹介していきます。
選考プロセスの見直し
採用コストを削減するには、まず今の選考プロセスの見直しから行いましょう。
面接には自社の採用担当者や経営陣などが対応しますが、費やす時間が長ければ長いほど内部コストが膨らみかねません。
面接回数の見直しやオンラインツールの導入などを通して、時間短縮を目指すことがおすすめです。
リファラル採用
リファラル採用とは、自社で働く社員に友人や知人、親族を紹介してもらう方法のことです。
この場合、広告費といった外部コストは一切かからないため、一人あたりの採用コストを大幅に削減できます。
内部コストとして、紹介してくれた社員に対して支払う「インセンティブ」は発生しますが、人材紹介サービスに比べればかなりの低コストです。
早期退職のミスマッチを減らす
新卒および中途の採用コストは、通常一人あたり約100万円前後かかってしまいます。高い費用をかけたのにも関わらず、入社後に早期退職されてしまうと元も子もありません。
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まとめ
今回は、企業の採用活動における新卒・中途別のコストについて解説していきました。
決して安くはない採用コストをどう抑えて成果を出していくかは多くの企業の課題だと言えます。 ご紹介した削減方法をもとに一人あたりのコストを見直し、費用対効果を高めていきましょう。
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